板倉酒造 / 島根県出雲市
天穏 純米吟醸 涼殿(すずみどの)
天穏シリーズの夏酒です。
「涼殿(すずみどの)」という名前の通り、暑い時期に涼しく、気持ちよく飲んでいただけるように造られました。
普段の天穏や無窮天穏に比べると、少し甘みと香りがあり、飲み口もかなりやわらかめ。
天穏らしいきれいさや奥行きは残しつつ、初めて飲む方にもおすすめしやすい、親しみやすい味わいに仕上がっています。
香りは、淡い白桃のようなやわらかさ。
派手に香るというよりも、ふわっとやさしく香る感じです。
そこに天穏らしい、少し青さのました(4MMP)も重なります。
この「白桃っぽさ」と「青い香り」のバランスがなかなか良くて、ただ甘くて飲みやすい酒というより、ちゃんと天穏らしいニュアンスがあります。
味わいは、きれいでなめらか。
口当たりはやわらかく、ほんのり甘みも感じます。
ただ、甘みがベタっと残る感じではなく、後半は淡麗にスッと流れていきます。
旨みもありますが、重たさはありません。
夏酒らしく軽やかで、冷酒で飲んだときにとても気持ちの良いバランスです。
いわゆる「きれいな吟醸酒を冷酒で飲む美味しさ」が、分かりやすく出ているお酒だと思います。
香りがあり、甘みもあり、飲み口はきれい。
でも、ちゃんとキレもある。
普段から天穏を飲まれている方からすると、いつもの天穏より少し分かりやすく、飲みやすい印象かもしれません。
一方で、初めて天穏を飲む方には、かなり入り口としておすすめしやすいです。
天穏というと、穏やかで、食事に寄り添うような酒質のイメージがあります。
この涼殿も、夏酒らしく飲みやすくしながら、そこから大きく外れていないのが良いところです。
ただ軽いだけではなく、甘み、香り、旨み、青い香味、キレがきれいにまとまっています。
キンと冷やして、暑い日にゆっくり飲むのがおすすめです。
白身魚、冷しゃぶ、夏野菜、塩味の効いた料理、鶏肉料理などとも合わせやすいと思います。
個人的には、夏の夕方に冷蔵庫から出して、最初の一杯に飲むとかなり気持ちいいタイプのお酒です。
天穏らしさを残しながらも、やわらかく、きれいで、親しみやすい。
夏の天穏として、とても良い仕上がりだと思います。
香り
淡い白桃、やわらかな甘い香り、ほんのり青い香り
味わい
きれい、なめらか、やわらかい甘み、ほどよい旨み、淡麗、キレが良い
おすすめ温度
冷酒
おすすめ料理
白身魚、冷しゃぶ、夏野菜、鶏肉料理、塩味の効いた料理、軽めの和食